Broken Horses (2015)

4月に全米で公開された映画がネットにアップされていたのでチェックしました。


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・感想
いい映画だと思います。おススメです。これはとにかく観た方がいいと思います。



・あらすじ(ネタバレ)
メキシコの国境沿いに住む二人の兄弟が主人公、弟思いの兄のバディーは、警官である父親がシューティングレンジで射撃の練習をするのに同行、拳銃を撃たせて貰うが、的を交換しにいったところ、父親がメキシコ人に射殺される。

警察官の同僚に進言され、子供ながらに犯人を射殺するバディー、これが転落の第一歩。


時は流れ、現在、弟のジェイコブはNYに住んでおり、バイオリンの試験を受けていた。
彼女との結婚も決まったところ、兄から連絡が来て、プレゼントがあるから地元に戻ってこないかとのお誘い。
最初は断るもののフィアンセの説得もあり、久しぶりに故郷に戻ることにした。


地元では、兄とその親友の出迎えを受けるが、その後、兄の車に乗ってドライブ、どこに向かっているんだというと兄はお楽しみさと行先を教えてくれない。
車が止まったところで、兄は目をつぶれよといってくる、仕方なく目をつぶる弟。
目を開けていいよと言われて目を開けると、そこには子供のころからの夢だった”牧場と一軒家”があった。
家のそばには大きな池があり、その光景は子どもの頃に自分が書いた絵とまったく同じであることに気付く。

その家には、弟の部屋と兄の部屋が用意されており、子どもの頃に書いたも飾ってある。
しかしながら、仕事をやめたという兄の前職は映画館で、どうしてこんな家を買えるお金を稼ぐことができたのか、今一つ納得がいかない弟だった。


昔の知人を訪ねたところ、何者かの追跡を受ける。知人は以前とはうってかわって、両足を失っていた。
失った理由は、両足か両手どっちだと警官に言われ、答えないでいる両足を列車に轢かされて失ったのであった。
知人宅からの帰り、追走するバイク、ウィンドウをたたくので窓を開けると、レーザー照準器が自分の頭を狙っている事に気付く、あわてて急ブレーキを踏む弟、一方、バイクの方は崖下に落ちる。

その運転手に近づくと、けがをしているが意識はある。話かけるとそぼに落ちている携帯(着信中)を拾えと銃で脅してくる。携帯を渡したすきに投げ出した銃を奪う弟。
なんで俺の命を狙ったんだと問いかけると・・・、やらなきゃいけなかったからさ。この争い中にお前は戻ってくるべきじゃなかったんだよ。でも、もう遅い。という運転手。

携帯にでようとする運転手に”携帯にでるな”と銃を向ける弟、一瞬の間のあと、弟は思わず、運転手を射殺してしまう。

その帰り道、フィアンセから連絡があり、バイオリン演奏の仕事を得た(試験に合格した)から、早く帰ってきて言われるのだったが、自宅に帰ると、興奮する兄を見つける。
なんと、兄の親友(相棒)が何者かに殺されてしまったのだった。
自宅に兄のボス(警官)が達がやってきて、メキシコ人が親友を殺したと兄に告げる。犯人は国境を越えてメキシコに逃げてしまったが、俺たちはお前を越境させてまた戻してやるから殺してこいというボス。
それに対して、俺はここに戻ってくる気なんかない(とことん追い詰めてやると)と答える兄だった。


両足を失った知人を訪ねると、兄のボスは悪者で、この街を仕切っている悪徳警官だから、さっさとこの街をさった方がいいと勧められる弟だったが、弟は、ボスに国境を超える兄には相棒が必要だ。
子供の頃自分のために学校やめ面倒をみてくれた兄のために、今度は自分が体を張る番と進言する。

ボスに誘われて兄とともにディナーに出向くがそこで弟は,ボスに試されることに・・・
なんと、連れていかれた別室には、両足を失った知人がおり、渡させた拳銃で射殺しろという。
躊躇する弟だったが、知人の”撃て”という言葉で思わず引き金を引き、無事、試験通過するのだった。


自分の携帯には、音信不通を心配したフィアンセから”大丈夫なのか教えて、電話だけでもして、愛しているわ”との伝言が残っているが、それを無視する弟。


メキシコ、マフィアのボスにインタビューする弟。
”メキシコ政府の代わりに、市民のために色々なことをしているにも関わらず、なんで貴方は毎晩寝る場所を変えるのですか?”という質問に対して、ボスは”旅行者の振りをして暗殺者が俺の命を狙ってくるからさ。お前の正体は知っているんだぞ”と返答する。

他の仲間は射殺され、その写真を取られ、メッセージともに兄のボスに送られる。
激昂するボス、弟が戻ってこないことに発狂する兄。
夜中にベッドから抜け出し電話をする弟、その相手はなんとメキシコ人のボス、そしてボスに”フランコが疑り始めている”と伝える。


一方、アジトの映画館で、脅迫テープを聞き返すボス、メキシコ人の発言(知らないはずの映画館の内装が赤いことを知っていた)から裏切り者がいるんじゃないかと勘繰るボス、そこへ国境警備員より、昨日、5人の男が越境してきた警戒した方がいいと報告を受ける。

アジトで、全員の銃を集め、”電話のベルがなった奴の脳天に弾丸をぶち込んでやるぜ”というボス、そして、弟の腹にかるくジャブを打ちこみながら、”臆病者”と呟く、唖然とする兄だったが、そこで携帯のベルが鳴ったのは弟を疑っていたフランク、電話に出ろといって流れてきた声はなんとメキシコ人のボスだった。
激昂する兄に殴り殺されるフランク、それをみて唖然とする弟だった。


ボスの車が町はズレで国境警備の車に停められる。
電話で”守りを固めろっていってるんだ”と怒るボス。警備員が車のドアを叩く、どうやら今夜、ギャング達の元に大量の武器がメキシコから届けられるらしい。(襲撃も今夜らしい)
警備員が先方と会いますかとボス訪ねる。ああ、セッティングしてくれと答えるともうしていますとのことだった。


-----  ここからが泣かせるシーン ----- 64:00


そんな状況の中、弟のフィアンセが地元にやって来てしまう。
驚く弟、死んだのかと思っていたのよと怒るフィアンセ(イタリア人)、イタリア語であいさつして、フィアンセがやってきたことを心から喜ぶ兄。
牧場を紹介する兄だが、フィアンセは先に弟少し話がしたいんだけどいいかなといって、家の中へ・・・
問い詰めるフィアンセ、弟はとうとう人を殺してしまったことをフィアンセに告白する。


母親譲りのレシピで夕食を用意する兄、そして、弟がどんな奴だっか・・・とスピーチの練習をする兄。
一方、真実を知った2人は悲しみに暮れるのだった。


ディーナーの準備ができたよと嬉しそうに呼びかける兄、それを聞いて、兄貴を置いていけないという弟に、私が説得するは、きっとうまくいくわよというフィアンセだった。


結婚式にはきてくれるの。
もちろん、スピーチの準備もできた。5分45秒だよ。
私たち、故郷のイタリア、ベローナで式を挙げることにしたんだけど、それでも大丈夫?
もちろんだよ。

ディナーは穏やかに進むところだったが・・・

今夜、旅立とうと思うんだけどと弟がいうと兄は、今夜は無理だ。仕事があると頑なだった。
そこへ、フィアンセが兄が弟に当てた最初の手紙(最初の仕事で得た給料の紙幣を送った)を取り出す。
”お前、保管していたのか!”と驚く兄、何も応えない弟に対して、フィアンセが、”額は少ないけれども、自分のために、兄が最初に稼いでくれた給料が入っていたからですよ。そんな(弟思いの)兄のスピーチなしで結婚式をあげないといけないの”と兄を口説くフィアンセだった。

その話を聞いて、タキシードを取りにいかないと・・・、すぐに戻ってくるからと車に乗り込む兄だったが、

-----   ここまでが鳴かせるシーン ----- 77:30


国境沿いを失踪するボスの車、マフィアのボスの手下の車の隣に止めるボス
お互い抗争は避けたい意志はあるのだけれど、ボスは誰がデリックを殺したのかを教えろといって聞かない。
貴方の身内の一人ですと答えるも、ちゃんと名前を教えろと激昂。
それでも、言わなかったが、そのものいいで、誰がデリックを殺したのか見当がついてしまったボスだった。


タキシードを試着する兄の元へボスが訪れる。
メキシコマフィアはデリックを殺していなかった。でも、誰がデリックを殺したのか判ってしまったよ。と兄に言うと・・・
兄は、俺に誰が殺してくれ、俺が殺してやると憤る。


で、渡されたのはジェイコブの写真だった。信じられない兄。
お前が殺しても、最後の最後で、お前の愛を理解するんだ。と弟殺しを仄めかすボス。
弟殺しを決意する兄。


家に帰ると、兄が録音したスピーチを聞く2人、銃持ち、声をかける兄
家に鳴り響く2発の銃声と逃げだす馬

それをみて、ボスたちが家に急ぐ。
式には必ず行くからといって弟たちを逃がす兄。
弟たちを逃がしたと悟ったボスは、俺がこの手でお前のことを殺してやる。俺のお前への愛が判るよな。というが、兄は、お前は俺の父親じゃない。ただの悪人だったといって、ガスを開いたオーブンに向かってマッチを投げ捨て、ボスと心中する。


最後、スピ―チを録音したICレコーダーだけが水中を逃げる弟の前に落ち、そのまま底に沈んでいく。
この場面で、兄が死んでしまったことを暗示するとともに、兄のスピーチとスピーチ通りの式の場面が流れて、エンドロール


というお話でした。



・英語(字幕なし)